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2次元感想ブログ

9割エロゲについて思ったことを書く薄っぺらい感想ブログです。

機神咆吼デモンベイン (レビュー・感想)

 約束は――限りなく嘘に近い約束は、だが言葉としてカタチを得た瞬間、誓いとなった。

システム面

 既読スキップ有り

 超速スキップ有り

 オートモード継続機能無し

 ボイスカット有無     

 ショートカットキー無し      

評価

システム

 5

・会話

 5

・シナリオ

 4.5

レビュー

 ロボットモノ×熱血主人公

 これにビビっと来た人は間違いなくハマるし、僕みたいにロボットモノに疎い人間でもすごく楽しめたので、男はもれなく全員楽しめると思います。

 ロボットモノ×熱血主人公に魔法とクトゥルフを加えてごった煮した、面白いもの全部混ぜればいいってもんじゃねえぞって具合の料理だけど、これで面白いもんだから困る。さらに隠し味として、結構頻繁にアニメーションが流れるのでこれも良き。バトルものって活字オンリーと比べて、アニメーション交えてでは盛り上がり方に雲泥の差が生まれるわ。流石ニトロプラスってかんじ。

 かなりボリュームはありますが、既読スキップはちゃんとできますし、超速スキップもあるので、同じ文を何度も読むみたいなダルイことも無いです。気になったら買って損は無いと思います。こういう厨二臭いのも良き。

感想

 ※ネタバレ注意
















 すっごく面白かったです。ロボットモノにあまり縁の無かった僕でも楽しめる程度には面白かったです。

 他の人の感想を見ると、セーブ・ロードが重い、既読スキップが無い、等を散見しましたが、流石にPC逆移植版。そこらへんの不満は無かったです。もし既読スキップが無かったらなかなかしんどかったと思いますが、ストレス無くシナリオに没入できました。

 会話も楽しかったです。エロゲに限らず、すべての創作物に通ずることだと思っていますが、主人公がかっこよくない・ストレスだとやっぱ読み進めるのが苦痛でつまらなく感じると思います。ましてや主人公が闘うバトルものでは、これがかなり大事になってくると思います。

 今作の主人公、大十字九郎は、かっけえっすわ。魅力的でした。魅力的な点は色々ありますが、一つ挙げるなら、敵に放つ一言が好き。

敵って、大抵ウザいんですよ。今作の敵は、だいたいが明確に悪役なのでしっかり嫌うことができるんですが、僕たちプレイヤーの想いをしっかり主人公が代弁してくれるのでスカっとします。僕もうぜえ奴がいたら上記の台詞、言ってみよっかなぁ……。

 会話。テンポ良かったです。シナリオが面白いライターはいますが、シナリオも会話も面白いライターって貴重だと思います。会話を面白く書けるライターって、ラブコメゲーでは必須だと思うけど、ラブコメゲーの8割方って会話つまんないですよね。

 会話の基本ってボケとツッコミで、つまるところ会話シーンって漫才にとてもよく似ていると思います。会話のテンポってボケとツッコミの掛け合いから生まれるじゃないですか?

 今作では主人公が主にツッコミで、ボケのヒロインに振り回される展開が多いです。


 シナリオ。

 面白かったです。クトゥルフの知識が0だったので、少し勉強してからプレイしたらもっと楽しめたんじゃないかと思います。

 プレイ順は、アル→ライカ→瑠璃。個人的にはプレイ順に推奨は無いと思いますが、アルと瑠璃は続けてプレイしたほうがルート内容の比較ができて面白いかなとは思います。

 僕は最後にプレイした瑠璃ルートがいっちゃん好きですが、瑠璃ルートのノーマルエンドはこれまでプレイしてきたなかでも5本の指に入るくらいには気持ち悪かったです。

 気持ち悪い作風の気持ち悪いエンディングよりも、スカっとした作風での気持ち悪いエンディングのほうがギャップ的に気持ち悪くなるんですよ。

主人公がヒロインの祖父だったってオチ、やばすぎでしょどんな頭の構造してたらそんなの思いつくんだ? これ以上の悲哀、経験したことないよ。

 他のルートは、ヒロインとのデートシーンが無かったのでアレですが、瑠璃ルートはデートシーンがあります。やっぱデートシーンがあるのと無いのとでは、ヒロインの魅力度ダンチです。瑠璃可愛い。


 シナリオの内容は、結構ややこしく感じました。

 ラスボスであるナイアの目的は、九郎にシャイニングトラペゾヘドロンを会得させて、それをマスターテリオンのシャイニングトラペゾヘドロンとぶつけさせることで、シャイニングトラペゾヘドロンに内包された宇宙を解放させる? こと?

 アルルートは特に顕著ですが、九郎とマスターテリオンが対比的に描かれていたので、マスターテリオンの内面描写があればもっと面白くなったんじゃないかと思います。分かりやすさにも繋がると思いますしね。

 あとエンネア。エンネアの立ち位置が3ルートでそれぞれ明確に違っていたのが面白かったです。勿論僕はアルルートのエンネアがいっちゃん好きですが。サブヒロインが魅力的なのも名作あるある。

 僕は最初にアルルートをやってしまったので、ライカルートは結構堪えたなぁ。エンネアの最期の悲痛の叫び。

 ライカルートは、サンダルフォンが結局最後まで理解できなかったなあ。メタトロンを憎み続ける理由って、意地を張ってるだけだと思っていますがどうなんだろう。でも最期まで貫き通す姿はカッコ良かったかもしれないです。


 最後に、一番好きなシーンを貼って終わります。