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2次元感想ブログ

9割エロゲについて思ったことを書く薄っぺらい感想ブログです。

君の膵臓を食べたい(アニメ)の感想 

  君の膵臓を食べたい。の映画を見てきたので感想を書きます。ネタバレ含みます。

 

 

 

 ある一点を除いて期待を上回ることはなかったと感じた。しかしそのある一点は、東大の爆薬だった。原発だった。僕は完全に被爆しました。それについては後半に話します。序盤と中盤は駆け足故に内容がスカスカだったかなと感じた。まあ、原作を読んでいないのであまり大きな声では言えませんが……。主人公の春樹と桜良の二人で出来上がっているシーン、例えばホテルとか終盤とかはよかったんですが、序盤と中盤のモブキャラが出てくるシーンは正直見てて眠かったです。それにあんまり内容にも関係してこなかったですし。僕は、例えばガムをくれる少年や委員長のイケメン、きょうこなどが終盤何かしら関わってくると思ってみてましたが、結果は取り立てて言うこともないあっさりと触れる程度の関りだったので正直びっくりした。

 あと、ヒロインをあまり僕は最初の方好感を持つことが出来なかった。とんとん拍子で駆け抜けるように春樹を連れまわし、自分から誘ったと思ったら今度は涙を流して拒絶したり……。原作ではもっとていねいに桜良のことを描写してあるのかもしれませんが、映画では弱かった。故に少し違和感と不満を僕は抱いた。まあ、映画という限られた時間があるのは重々承知なのですが。

 こういうかんじで、モブキャラが奏でるモブと桜良の薄い描写が交じり合って、僕はこの作品の序盤と中盤をものすごく退屈に感じた。

 ただ終盤はすごかった。しっかりと描かれていたと思うし、なによりこの映画の構成の上手さというか、ミスリードに舌を巻いた。桜良が入院したあたりからはすごい見ごたえがあると感じた。そしてなにより一番この記事で書きたかったのはこの映画のミスリードの上手さである。

 序盤に、「君の膵臓を食べたい」ってメールを送ったがそれが最後のメールになった。みたいなことを言ってて、僕はああーなるほど。って思ったわけ。つまりそのメールを送った時に発作が起こって亡くなるのかな?みたいなおおかたのシナリオを頭の中に描いたわけ。で、見続ける。退屈なシーンが続くが見続ける。で、少しづつ面白くなると同時にやっぱヒロインの雲行きが怪しくなるわけ。退院が2週間延びたり、夜に病院を抜け出して花火を見て、抱き合って涙するシーンとか。ああこの物語も終わりに向かって収束するな、つまり桜良の寿命が短くなってるんだなって思ってみてた。で、退院する知らせが届く。僕はこの時、最後のデートをしてキスをした後そのまま入院みたいな流れを思い浮かべていた。

 しかしまさか……!まさかである!!

 まさか誰も桜良が事件に巻き込まれて命を落とすなんて思わないでしょう。キミスイみたいな話って、だんだん閉じられていく、一点(ヒロインの死)に収束していく過程とかが醍醐味だと自分は思ってるんだけど、このキミスイは違った。日本刀で僕の想像を袈裟切りされた気分である。いやあ、やられた。僕は4月は君の嘘とか好きだから完全に今回もそっちに頭をもっていってたから見事にクリティカルヒットしました。

 

 全体を振り返ってみるとやはり内容の薄さがやはり目立ちますが、後半のための布石として見れば我慢できます。映画代は後半だけで払う価値はあるので結果としてはよかったかなと思いました。泣くことはありませんでしたが、意外性に僕は目を見開いたという感じです。2回見に行こうとか、実写化見てみようとは思いませんが、原作は読んでみようかなという気にはなりました。これで今回の感想を終わります。