熱い! 面白い! 最後はひぇえな作品でした。以下ネタバレあり感想。
クオリティはどれも最高級です。テキストは言わずもがな、戦闘シーンの演出も神がかってました。斬撃とか、効果音すごいです。これが本来のノベルゲ―だなと。テキストに添えられ、一緒にゲームを作っていく音、CG差分。不満はありません。プレイ時、どことなくフェイトの演出シーンを彷彿とさせましたね。
テキストの重みがすごいです。文字であそこまで臨場感を作り出すのはやはり流石だなと。
CG動きます。剣戟で火花も散ります。空中戦もバシバシ鳥肌立ちます。特に着地シーンね。あれはやばい。他にも目に留まるシーンはいっぱいある、っていうか戦闘シーンはどれも神ってる。神!
ただ、まあ僕は濤羅と呉の戦闘よりも濤羅と斌の戦闘が見たかったなー。暗器使い相手にどう戦うのか見たかった。
あ、CVもすごいよ! 鬼哭街のゲームの重さに一役も二役も買ってる。
最初は劉がよく理解出来なかったんです。なんで瑞麗にあんなことしたのか。で、結局最後まで”理解”は出来なかったんですけど、僕が理解出来なかった理由は理解できて。それは、瑞麗が狂ってるから。
僕は濤羅のことは責めることは出来ないと思うんですよ。妹が兄に好意を寄せてるなんて普通思いません。
劉は完全に被害者ですね。劉も同様に責めることは僕には出来ない。
結局今回の原因の発端は瑞麗だと思うのです。瑞麗の濤羅に対する好意が2人の男を狂わせ、挙句に上海全体を狂わせたんです。そう思うと愛の力は強大だなーって。兄弟の愛の力は強大だなーって。失敬。
僕は最初、虚淵玄先生は僕に復讐について説いてくれるのかと思っていたんです。復讐といえば僕の中ではサスケなんですがそれについてはあまり釈然としていなかったので、虚淵先生は一体僕にどんな一つの答えを見せてくれるのだろうと思っていました。果たしてそんな僕の考えは、瑞麗によって放り投げられたんですけどね。復讐はダメだと、カカシ先生も口酸っぱく言ってましたけど、僕はアリだと思うんですよね。だって、例えば今回だったら殺された瑞麗にとっては、自分をこんな目に遭わせた奴らを殺してくれたら嬉しいじゃないですか? で、そんな根幹からまず違っていたから瑞麗にしてやられたわけですが。
最後、瑞麗と濤羅の魂が一つになりますが、あれはなんとかならない気がしますね。別の魂を混ぜたら、それはもう違う何かの魂になってしまうと思います。それとも、それも瑞麗の計画のうちだったら怖いですね。心も身体も、魂までもが一つになるなんて。それと、やっぱり劉が可哀そうすぎる。
今月にニトロからデモンベインのリメイクも出るので買いたいですねえ。