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2次元感想ブログ

9割エロゲについて思ったことを書く薄っぺらい感想ブログです。

うたわれるもの-散りゆく者への子守歌- 感想

 

 まぁまぁ。

 

 

 

キャラクター面

 うたわれるものの醍醐味ってもしかしてキャラクター達と、それらが織りなす掛け合いの会話劇なんじゃないのってくらい面白かったです。トゥスクルの皆は一人一人が個性を持っており、皆何かドラマを持っており、そして皆一人の人間(?)として生きてました。もっと掘り下げて欲しい、過去を知りたいと思うキャラクターばかりでした。特に、ウルトとカルラに過去何があったのかはとても知りたいです。

 正直うたわれるもの本編についてはそこまでだったのですが、それまでの間皆と一緒に色々ありながらも生きていたので、最後のシーンは心にくるものがありました。

 トゥスクル陣営は皆それぞれ厚く描かれていましたが、敵陣営はそれに比べて描写不足が否めないと思いました。サクヤ・クーヤ達については中盤から登場し、本編にも密接に絡んでくるキャラクターなのに、背景が不足しているせいでいきなり敵になったとき置いてかれ感を感じました。もっとクンネカムンが迫害されている様子を描写してくれないと、クンネカムンが全国支配する動機が弱くて小さく見えてしまいます。トゥスクルVSクンネカムンの戦い、もっと壮大に描いて欲しかったなぁ。

 ヒエンとハウエンクアももっと掘り下げて欲しかったです。特にハウエンクアに関しては、まともに彼が背負う背景が描かれないので、ただ威張っては日和ってを繰り返す雑魚キャラへと成り下がってしまったように感じます。ハウエンクアがどうしてああまでしてクーヤを焚きつけたのか、その動機を描いて欲しかったです。

 ディー(ウィツァルネミテア)とゲンジマルの過去も知りたかったです。ディーがゲンジマルのことを友と呼ぶシーン、ディーが激高するシーンはすごく良かったので、彼らの過去あったことを知れたら、もっと深く感動できたのではないかと思います。

 終盤は展開が先走りすぎて、重要なキャラクターの掘り下げが疎かになってたと思うので、そこは残念でした。

 

ゲーム性

 割とストレス無くプレイはできました。難易度を難しいにしてプレイしていましたが、特に攻略に困ることは無かったです。ただ、僕はノベルゲーにゲームパートが融合してるゲームはやはりあまり好きではないですね。楽しかったのは序盤の数戦くらいで、あとはひたすらめんどくさかったです。ゲームよりシナリオをはやく読ませろって思ってました。

 ただ、重要な局面をゲームパートの3Dキャラで進めるのは緊張感がまるで無くてシナリオに没入できないので辞めて欲しかったです。

本来はノベルゲームなんだから、シナリオはサウンドノベルで展開してくれよ……。3Dキャラで展開されると正直冷めます。終盤はシナリオ的にも重要な局面であるはずなのに、終盤ほとんど3Dキャラですからね。これのせいでシナリオの感動度を4割は減ってますよ。

 

シナリオ面

 ぶっちゃけると、トゥスクル建国するまでの下剋上をするところが一番面白かったです。それは主人公等の目標がはっきりしているからです。トゥスクル建国してからは、何を目標にこれからするのかずっと分からなかったです。全国統一するわけでもないですしね。降りかかる火の粉を払ってたらハクオロの正体が分かった。そんな感じです。ハクオロが何者か手掛かりを探すわけでもないですからね。

 キャラクター達とのイベントは確かに楽しかったですが、時々虚無になるんですよね、何してんだろうって。あの期間、キャラクター同士の掛け合いは楽しかったですが、それを除けば何もしてないですからね。

 他国との戦闘もいまいち緊張感が無かったです。他国との戦闘パートがキャラクターイベントと同程度のボリュームでサクサク進むせいで、戦争している感じが無かったです。キャラクターイベントを消化してやっとストーリーが進むってなっても、キャラクターイベントと同程度のボリュームしか無いと虚しくなります。

 その点、ギリヤギナ編は面白かったです。イチから敵国を打ち崩す感じがして、冒険してるみたいで楽しかったです。シナリオにもドラマがあって読み応えもありましたしね。

 

 ハクオロの正体については全く予想できなかったのでわくわくして面白かったです。最終局面のハクオロが皆一人一人に別れを告げるシーンはやはり感動しますね。個人的にはエピローグがかなり好きです。ハクオロがいなくなって皆が散りじりになるのを見て、少し寂しい気持ちになりながらも、だからこそハクオロが居た頃のあの日々がより鮮明に輝くようで余韻がとても良いです。ユズハが奇跡に甘えることなく亡くなる結末にすることで、無常感もありますが相まってあの日々が夢のようだったんだなと再認識されて、なんともいえない苦い読後感があります(褒めてる)。出会いと別れ、残されたもの達、それでも毎日は続く諸行無常な感じがとても良かったです。