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2次元感想ブログ

9割エロゲについて思ったことを書く薄っぺらい感想ブログです。

日陰の日葵 感想

 

 あの頃は何気なく毎日を過ごしていた高校生活も、劇的な何かが起こらなくても幾つもの魅力が詰まっていたんだなぁと、少し懐かしい気持ちになりました。

 

 

 

 1時間ほどでクリアできるボリュームでしたが面白かったです。正直ありがちなストーリーで、日葵の正体についてはある程度文学を嗜んでる人だったら、最初からなんとなく気づくと思います。

 ただ、高校生活にもう一度戻りたくなります。ある程度歳を重ねると、当時めんどくさがってた行事の色々をやりたくなるアレに感覚は近いです。子供と大人では価値観が変わるので、当時めんどくさがってた体育祭やマラソン大会や、そして合唱コンクールなんかも再びやりたくなります。高校生は、その2つの価値観の間で右往左往する年頃だと思います。僕なんかは高校生の頃めんどくさがって学校行事はサボってばかりでしたが、主人公はそんな子供の価値観から大人の価値観へと成長します。皆が面倒くさがってやらないことをやることは責任を伴いますが、それが大人の第一歩だと思います。そんな、当時気付けなくて今思い返すノスタルジーを改めて彷彿とさせてくれました。

 

 そして何より思ったのは、普遍的なストーリーを彩るイラストと音楽の壮大さです。

 まずイラストが多いので、日常の風景がどれもドラマチックに感じました。合唱委員として動く主人公は主に放課後が多いですが、夕暮れ刻の日と影、明暗のコントラストが一層ノスタルジーを感じさせます。どうして放課後ってノスタルジックなんだろう。学生の本分は勉強で、学生らしさが詰まっているのは日中の時間なはずなのに、放課後の方がむしろ学生っぽさ、学生の時間を感じます。そんなイラストで感じる懐かしさを音楽でダイナミックに伝えてくるもんだからズルい。テーマが合唱コンクールなので、ピアノのメロディーは特にグッときます。あと最後の日葵とのお別れのシーンで流れる音楽も印象に残っています。

 没になった絵もあるのですが、そこには没になったイベントが隠されている気がします。先生とランニングするシーン、二見ちゃんと下校するシーン、先生とドライブするシーン。いったい主人公はどんなイベントに遭遇する予定だったんだ……。見た過ぎる。

 

 まーあとは、エピローグで白井さんと一緒に墓参りしてるシーンありましたが、多分合唱コンのあと2人は付き合うんですかね。どうでもいいですが、僕は白井さんが好きです。