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2次元感想ブログ

9割エロゲについて思ったことを書く薄っぺらい感想ブログです。

終わらない季節の真ん中で 感想

 プレイ中は頻繁にダレましたが、終わって振り返ってみるとそこまで悪くなかったむしろ良かったなと思わせてくれる作品でした。

 

 

 良かった点は女の子が皆可愛く魅力的で、CGは躍動感があり、そして音楽は頭に残るような印象の強いメロディだったことです。躍動感のあるCGは今作の雰囲気にとてもマッチしていて良かったと思います。

 逆にイマイチだった点は主人公が優柔不断でカッコよくないことですが、プレイ後に振り返ってみるとこの主人公が嫌いな理由が完全に同族嫌悪なんですよね。主人公が現実にいそうな等身大に描かれていて、それが自分に重なって嫌な気持ちになっていたのです。女の子と距離をおいたり、昔仲良かった子と久しぶりに会うと話しかけづらくなったりとかすごく共感できますからね。僕は残念ながらそれに気づいたのがプレイ後だったのでプレイ中はけっこうダレたのですが、プレイ中に気付いていれば、そんな主人公のブレイブストーリーに心打たれていたかもしれません。

 しかし、主人公の優柔不断っぷりにはかなりイライラしました。特に祭りのシーンで、好きな女の子である花火を置いてきぼりにしてつむぎちゃんの相手をするシーンはかなり頭にきました。プレイヤー視点から見ると主人公が花火のことを好きなようには見えませんでした。それよりよっぽどつなぎちゃんのほうがお似合いだと思いました。

 

 そんなツナギちゃんとデートするシーンはとても楽しかったですし、積極的にアプローチしてくれるツナギちゃんを見ていたらどうしてツナギちゃんは主人公のことが好きなのかそんな動機なんてどうでもよくなりました。可愛ければヨシ!

年下にデートに誘われたすぎる……。年下にデートでリードされる主人公はカッコ悪いけど。

 

 そんなツナギちゃんの告白シーンは本当につらかったです。絶対に聖地巡礼に行こうと思いました。

今作の表ヒロインが花火なら裏ヒロインはツナギちゃんなので、是非ともツナギちゃんが報われるルートが欲しいです!

 

 葉桜もツナギちゃんに負けず劣らずのスペックは備えていると思うので、もうちょいまともなイベントを用意してあげて欲しかったです。バスケのくだりはしょーもなかったですし、葉桜に好きを教えるってくだりも正直意味が分からなかったです。

 

 この作品の伝えたいテーマは分かりやすく、またそれをブレることなく愚直に伝えてくるのが一番良かった点だと思います。理想の世界と現実の世界、どちらがいいかなんて考えなくても分かる話ですが、それを変な綺麗事で濁さなかったのが良かったです。主人公の周りにいるキャラクター達は誰しもその答えに正直に答えるんですよね、理想の世界の方がいいと。そんなのは当たり前で、僕だってそう思うわけで、だからこそ主人公の選択がとても重くて大事なものに感じました。周りに感化された出した答えじゃなくて、自分の頭で考えて出した答えだからこそ価値があるのだと思います。

 

 最後のシーン、opのinstが流れて最高だったのですが、僕は周りは何も変わっていないけど主人公だけ成長している、現実の非情さとだからこそ映える主人公の成長を感じられる展開が大好物なのでとても良かったです。特典冊子に書かれていた、マイナスをゼロに戻していく物語、プラスにするかは主人公次第って終わり方が、主人公も一人の人間として生きているのを感じることができて、まさに等身大の男の子って感じがしてとても好きです。

 

 魔法とか伝達係とか、なぜツナギちゃんは頑なに伝達係に合わせようとしなかったのかとか、そういう世界の設定に関してはほとんど触れられなかったので次回作があったらそこら辺も触れてほしいところですが、それを抜きにしてもとても良い物語だと思いました。