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2次元感想ブログ

9割エロゲについて思ったことを書く薄っぺらい感想ブログです。

カルタグラ -ツキ狂イノ病- 感想

 

 容赦の無い展開と事件解決へ向かう怒涛の勢いが、飽きずに夢中でプレイできた要因のように思います。

 

 

 登場人物が次々と殺される容赦の無い展開に惨烈を極めた殺害シーンがグッと物語に吸引力をつけたのだと思いました。読み進めるクリックが止まりませんでしたが、はやく続きが読みたいという欲とは別に惨たらしい惨状をはやく終わらせたいという気持ちもあったように思います。手足欠如は特に問題無いのですが目はキツかったです。目と言われて真っ先に思い浮かぶのがMaggot baitsとDEAD DAYSですが本作もランクインしそうです。

 また同様に、事件解決に向けて加速度的に話が展開されていく様も純粋な面白さとなって引き込まれました。こちらは単純に先が気になってクリックが止まりませんでした。

 ただ主人公がしっかり主人公していたかというと疑問で、周りのキャラクターが話をどんどん進めていたように思います。探偵である主人公が冴えるシーンは数少なく、重要なシーンは七七や冬史が引っ張っていたように感じたのでそこは少し物足りなかったように思います。

 また残虐シーンや事件解決の勢いの良さに誤魔化されていますが、事件の犯人についてはほとんど後出しみたいなもので、犯人が明かされてあぁ~と納得することは無かったです。意外性はありましたが伏線というか、プレイヤーも推理できたかというと怪しい部分があるので、探偵もの? としては少し物足りなかったように思います。勢いでごり押し、といった印象でした。とはいえ面白かったのは事実ですが。

 

 次に和菜と由良。僕にはどうしても和菜より由良トゥルーエンドのが響いてしまいました。これは背負ってる業が由良の方が重いからだと思います。

 これまでしでかしたことを鑑みると、由良とのその後はどこか胸にしこりが残るような読後感でした。だからこそ”海の影”は由良の不器用さがおぞましく気持ち悪く描写されておりこれはこれで好きでした。

 しかし”海の光”を読んだとき、すごく幸せな気持ちになったんですよね。まさしく希望を見た気がしました。人間どこまでいってもやり直せるんだなって。彼女のこれまでの過去を考えるとやっぱり救われて欲しいと思ってしまいますし、それが仮初めじゃなくしっかり罪を清算したうえで救われたのが良かったなと。罪の意識に苛まれている彼女を見て、それに対して必死に戦っている彼女を見て、これまで耐え続けてきた彼女の強さを正しいカタチで見れたのが本当に良かったです。

 そんな由良を見てしまったので和菜はどこか薄っぺらく感じてしまいました。それこそ彼女は偶々幸せだっただけで。カルタグラをプレイしていて、その中で和菜を見ていて、別に彼女は主人公がいなくても生きていけそうだなと思ってしまいました。その感想こそが、和菜ルートを好きになれなかった一番の要因のように思いました。

 

 ちなみにカルタグラで好きなヒロインは初音と由良なので、初音に関してはヒロインが沢山殺される中殺されなくて良かったです。