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2次元感想ブログ

9割エロゲについて思ったことを書く薄っぺらい感想ブログです。

あの、素晴らしい  をもう一度 感想

 

 ネタバレ注意

 

 僕はプレイ回数34回でしたので、最後は未読文章をひたすら探す作業となり、シナリオに没入するどころかゲームシステムに翻弄される羽目になりました。しかしその作業は思ったほど苦に感じず、自力で攻略しトゥルーエンドを迎えることにとてつもない達成感を感じることができました。そしてそれだけ繰り返しプレイしたからこそ真のエンディングは価値があり主人公の選択は尊いものだと思いました。これは自力で最後までプレイした人しか味わえない読後感だと思います。

 

 トゥルーエンドはお世辞でもハッピーエンドとは言えません。2人の勇者はこの世から消え、リトとミレイユ姫の2人だけが残されました。残された者たちを思うとどうしようもなく胸が苦しくなりますし、読了後につっかえたシコリは一生取れないと思います。如何なる理由があれ、本作のシナリオは勇者である主人公の勝手により生じた事態であることに変わりありません。

 トゥルーエンドよりノーマルエンドの方が、ハッピーエンドではあります。しかしやはり僕はトゥルーエンドの主人公の選択がどうしても尊く、その覚悟を尊重したいと思ってしまいます。

この時間をいつまでも繰り返せたのならば。

心からそう思っていた。

だが人は間違ったらやり直すべきであって、繰り返すべきではない。

本作のすべてがここのテキストに込められているように感じました。それは悲しい選択であり後に待つのは辛い現実です。しかし、嘘の上で成り立っていた世界は正しくなく、世界は正しくあるべきだと思います。だからこそ最後の主人公の選択はとても尊く、その覚悟を尊重したく思います。そしてそんなふうに思えるのは、何度も繰り返し続けたからだと思うのです。

 

 

 僕は最初タイトルの空欄に入る言葉は「あの、素晴らしい”世界”をもう一度」だと思っていました。しかし考察で見かけた「あの、素晴らしい”うそ”をもう一度」は酷く胸を締め付けられる思いになりつつも主人公の心の葛藤を感じることができてとても素晴らしいタイトルだと思いました。