これからエロゲを初めて見たい人に勧めたい作品でした。
システム面
オートモード継続機能有り
ボイスカット有無
ショートカットキー無し
淫語モザイク無し
ウィンドウ透過率変更可能
BGV有り
Hシーン内訳
いつみ
乳揉み、乳吸い、クンニ、正常位（破瓜） （パジャマ、全裸・主人公部屋）
フェラ、立ちバック （練習着・レッスン室）
フェラ、対面騎乗位 （私服・ラブホ）
授乳手コキ、後背位 （私服・主人公部屋）
パイズリフェラ、正常位 （私服・主人公部屋）
小夏
フェラ、正常位（破瓜） （私服・小夏部屋）
パイズリフェラ、対面騎乗位 （下着・レッスン室）
パイズリフェラ、立ちバック （制服、下着・教室）
対面座位、正常位 （部屋着、全裸・小夏部屋）
愛撫、後背位 （私服、全裸・小夏部屋）
祐果子
愛撫、正常位 （パジャマ・祐果子部屋）
パイズリフェラ、松葉崩し （パジャマ・祐果子部屋）
対面騎乗位、まんぐり挿入 （水着・祐果子部屋）
相互オナニー、フェラ、背面座位 （私服・祐果子部屋）
手マン、正常位、立ちバック （制服・教室）
感想
すべての項目が平均に収まっているアベレージヒッターみたいな作品でした。とっかかりやすいテーマ、ヒロインは3人でほどよく疲れない、手抜きじゃないHシーン、システム周りと、未経験者にエロゲを勧める際とかに良いんじゃないかなと思いました。
Hシーンも結構頑張っているのも良いですよね。Hシーンもおまけじゃなくしっかり描かれているので、これぞエロゲって感じがしました。ただ、僕は絵があまり響かなかったので使えませんでしたが……。
いつみ
流石メインヒロイン（本作のテーマになぞらえた女の子）なだけあって面白かったです。僕はプレイ中ずっと「いつみ頑張れ～！」と思っていましたが、そんな応援したくなるような良い子ちゃんなので、プレイしていて楽しかったです。
声優業界に蔓延しているであろう壁にぶつかり、そして乗り越えた唯一人のヒロインでした。彼女がぶつかった壁はなんとなく想像できるものだったので、たしかにありそう～と思い目新しさは無かったです。そんな壁の乗り越え方は割とアバウトに感じましたが、そのある種不安定さみたいなものも、声優業界としてはあるあるなのかなと思いました。結局当人一人の努力程度じゃどうしようもなく、それは本人以外の周りの大人を動かすような運も必要なんだなと思いました。そんな面をオブラートにライトなタッチで描かれていましたが、実際問題それで多くの声優さんは仕事を失っているんだろうなとも考えてしまいました。とはいえ、困難の乗り越え方をオブラートに描いたせいか、とりあえず愛の力で乗り越えたように感じてしまったので、そこはもう少し踏み込んで描いてくれても良かったかなと思いました。
ぶっちゃけると、主人公は困難に直面した彼女に具体的なサポートはしていないですし、タイトルにもある人気声優っていったいどうやって作るんだろうかとは思っちゃいましたね。これはいつみだけでなく他の2人のヒロインのルートに対しても言えますが、主人公がヒロインに対してなにかを働きかけることがあまり無いんですよね。一人で解決しろ！ みたいなスタンスから、改めて声優業界のシビアな現実を思い知りました。
ただがむしゃらに頑張り続けたいつみが、いわゆるプリキュアのメインキャストに抜擢された時は本当に嬉しかったです。仕事が無くてバイトをしている下積み時代も見ている分感動はひとしおでした。
小夏
期待通りの内容でとても良かったです。前情報を全く入れてなかったので、第一印象は非攻略対象妹かと思うような主人公との絶妙な距離感にどうやって結ばれるのだろうと思っていましたが、特に違和感は無くその点も良かったです。さりげなく主人公の恋路をアシストするようなよくある妹キャラの立ち位置だったので、彼女の主人公に対するアプローチの仕方は結構好みです。付き合う前にキスをするシチュが好きだって彼女は言ってしましたが、僕も同意です。
シナリオも面白かったです。事務所から持ち上げられてデビューした小夏に襲う苦労やそれの乗り越え方、目指すゴール等非常に興味深く読んでいました。特に、小夏が最終的に選んだ声優の姿には、これは読み手の僕も思わずへぇーってなりました。そういう声優もいるんだなぁと思いました。
祐果子ルートでもそうですが、小夏ルートでも主人公が直接小夏のことを助ける描写は無いんですよね。あくまでメンタルのサポートに徹しているというか、彼女らの困難は彼女ら自身で乗り越えるように描かれているのが、声優業界のある種厳しさみたいなものを訴えているのかなと思いました。
ただ、主人公と小夏の関係を周りに打ち明ける展開は個人的には微妙でした。友人に打ち明けるなら親にも打ち明けろって思ってましたが、いざ実際親に打ち明けてるのを見るとドン引きしちゃうので、世間からは隠れていちゃいちゃチュッﾁｭするのが、僕の理想の近親相姦像です。
祐果子
第一印象はあまり好きにならなそうな性格だったのですが、個別ルートでそれを裏切ってくれたのが良かったです。恋に積極的な恋する乙女な感じが可愛かったです。
そんないちゃラブなシーンは満足出来ましたが、シナリオ自体は凡でした。題名が ”人気声優の作り方” なので、既に人気声優の彼女にはどのようなアプローチをするのか楽しみだったのですが、キレが無かったですね。人気声優故の悩みを主人公が解決するのかと思っていたのですが、彼女の悩みが「声優として期待されていない」といういまいち納得できない悩みだったり、主人公も割と空気だったのも微妙でした。そもそも主人公は、彼女を声優としての好きから個人として好きになる説得力のある描写も無かったように思いますしね。祐果子の悩みにももっと説得力を出させるために、グラビア以外にも写真集だったりバラエティ番組の出演だったりの、声以外のお仕事をシナリオの演出として組み込んでたら良かったかなと思いました。
