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2次元感想ブログ

9割エロゲについて思ったことを書く薄っぺらい感想ブログです。

LACKGIRL I - “Astra inclinant, sed non obligant.” 感想

 全3部作の1作目なので物語としては序章に当たると思うが、掴みとしては弱かったです。

 

 正直あまり面白く無かったです。終盤、ヘイゼル達が学園に乗り込んでくるまでは特に面白く無かったです。

 序盤は魔法学園で暮らす主人公達の、何気ない学園風景をずっと描かれていたので退屈でした。サークル仲間と一緒にいるか先生と授業するかしか無かったので、代わり映え無かったです。何かしらイベントを挟むかキャラクター達の会話を面白くさせるかして欲しかったです。個人的には主人公と統の会話シーンは滑っていました。魔法学園でも、結局は魔法が混じっただけでそこら辺の高校とやっていることはあまり変わっていなかったのが良くなかったです。

 再序盤の春の悪習みたいな、ああいう少し変わったイベントがあると良かった気がします。それ以外にも例えば格技をもう少し濃密に描くとか。魔法使いだけど普通の女子高生らしい普通の高校生活って感じでした。良くも悪くも丁寧に描いているなと感じました。

 まあここら辺の不満はほとんどカットした温泉イベントをしっかり描いてくれたら幾ばくかは解消されるんですけどね。結局僕はミズハちゃんの実は凹凸のあまりない自分の身体にコンプレックスを抱いているところが見たかったし、奏先輩の実は豊満なボディが見たかったし、それを憎らし気に見ながら温泉でぶくぶくさせて鼻から上だけを出してるムギちゃんが見たかったし、結局最後は巻き込まれる皐月が見たかったわけです(早口)

 

 中盤のムギちゃんVSヴァリアントも、いまいちでしたね。奏先輩の、1年生がムギちゃんに勝てる理由もよく分かりませんでしたし、あっさり負けちゃうムギちゃんにもがっかりでしたし、戦闘シーンも立ち絵でごちゃごちゃされても状況がよく分からなくていまいち没入感に欠けるんですよね。ていうか、ムギちゃんの強キャラ感凄く好きだったのにあまり強そうじゃないのが一番辛かったです。このままじゃ、ただ態度がデカいだけのクソガキ(要検閲)になっちゃうよ~。

 このシーンで、律の過去やどうして律がミズハに構うのかの理由が明かされますが、正直薄っぺらかったですね。特に律がミズハを構う理由に関しては薄すぎた気がしたので、この先きっとさらに掘り下げがあることを期待しています(流石に無いか?)。少なくとも僕は、律はミズハを友達とは思っておらず利用価値がある程度にしか思っていないのかな~って気がしたので解釈違いでした。

 ただ、ミズハはとても可愛かったので良かったです(安直)

 

 終盤も基本的には面白く無かったのですが、統と弥生先生の戦闘シーンは面白かったです。魔法を題材にした作品なのに、ほとんど魔法を使わず万年筆を使ったリアルな戦いの方が面白いのは何かの皮肉だとは思いますが……。敵と相対するときの心理描写や覚悟、駆け引き、代償など、戦闘シーンをより緊迫させるための様々な要素が絡んでいてとても面白かったです。ここのシーンで統の欠陥概念が ”信頼" ってのを踏まえてみると一段と面白く感じます。正直、ここで統が弥生先生に殺されても、それはそれで面白い展開になりそうって思いました(小声)

 ただそれ以外は微妙でした。そもそも、うざい態度をとっていたモブが地面に埋められても何も感じないし、そのモブが埋められてる間に作戦会議してたムギちゃん達を見ているので、後から埋まってたモブ共の腕が潰れてるって言われても反応に困ります。途中まで緊迫感は無かったので、今さらそんなこと言われても……って思いました。いや、まあ泉ちゃんはたしかに可哀想だけども。

 最後、主人公が覚醒しかけ? るのはとてもわくわくしました。ただ、主人公の魔法ぱっとしないですね。放出系ってのにどんなからくりがあるのか、今後に期待です。

 弥生先生が統に言っていた、皐月は動物側ってが最後分かった時はぞくぞくしました。主人公のタカが外れて暴走するのは、オタクは皆好きなンだわ。しかし、いったいどれくらい強いのか分かる前にムギちゃんに止められてしまったのは残念でした。はやく皐月の魔法の詳細を知りたいですね。

 

 最後に。欠陥概念って言葉凄く好きですが、今作ではあまり重視されていなかったので、今後はもっと絡んできて欲しいです。まぁ、嫌でも絡んでくるとは思っていますが。あと、欠陥概念が性格とリンクしているのは当然として、各個人の持ってる魔法との関係もあったらいいなぁと思います。各キャラクターの魔法が目覚めた時の背景が今作ではぼんやりとしか描かれていなかったので、今後はそこを欠陥概念と絡めながら明かされるのを楽しみにしています!