惜しいなと思いました。しかし次回作が楽しみなサークルさんでもあります。
今作で最も目を見張るものはCGだと思います。実際の写真や映像を背景に用いて、その中にキャラクターを同居させています。これが違和感無く、本当にこの世界のどこかに彼女たちは存在しているのではないかと、そう思わせてくれます。主人公が背負うバックボーンもけして特別なものではなく、きっと彼と同じようなものを抱えている人はいると思います。それも相まって、彼女たちがとても身近な存在のように感じます。
しかし、肝心の彼と彼女の中身を語られる場面は少なかったように思いました。彼女たちの内に秘めたものをもう少し打ち明けて欲しかったです。そうすればもっと身近に感じれたように思います。
個人的には彼女たちの関係を恋で済ませてしまうのは勿体ないように思いました。酷くありきたりなもののように感じてしまい、正直チープな印象を持ってしまいました。身近な存在に感じられるけど、2人の関係は彼女らにとっては劇的であって唯一無二であってほしくて、ゆえに恋の一文字で片付けてしまうのは少し解釈違いのように感じました。むしろ2人の心の繋がりについては明言しないほうがらしさが残るかなと思いました。あくまでお互いがお互いを必要としあう親友のような関係で居て欲しかったです。
主人公と比べて彼女は一人で様々な困難を乗り越えてきてとても強いなと思ったので、そんな彼女のことをもうちょっと詳しく知れたらいいなと思いました。
