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2次元感想ブログ

9割エロゲについて思ったことを書く薄っぺらい感想ブログです。

うたわれるもの ~二人の白皇~ 感想

 あんまり好きじゃないですねぇ。

 

 

 うたわれるもの ~偽りの仮面~が最高の引きで終わり期待度はMAXでした。オシュトルが死に、ハクはオシュトルとして生きることを決め、クオンは自分の想いに気づき、散りゆくものでの舞台だったトゥスクルも大きく話に加わりそうな雰囲気を醸し出し……。うたわれるものシリーズ最終作としての舞台はこれでもかというほど整っていました。故に残念でなりません。名作になるポテンシャルは秘めていたんですけどね。

 

ゲーム面

 難易度は前作を含む過去作と比べても一番難しかったです。負けるたびに何度も台パンし難易度を”難しい”から”普通”に変えたろうかと何度も思いました。ただやりがいはありましたし、終わってみると達成感もあって良かったなと思いました。

 何より協撃が楽しかったです。どのユニットとの協撃を起こすかで配置を工夫しながらの戦闘はプレイに奥行きが生まれて良かったです。

 また、これまでの過去作はパワーによるごり押しでクリア可能でしたが、難易度が数段上がった本作ではそれが不可能となり、バフ・デバフを駆使した戦闘もやりがいがあって楽しかったです。雑魚敵が沸く戦闘はストレスしか生まれませんでしたが、敵ユニットとの一騎打ちはバフ・デバフを駆使して頭を使いながら如何に嵌めて倒すかが重要になってくるので、数手先を読みつつの戦闘はやりがいがありました。

 特にイカヅチやライコウ戦は楽しかったです。バフ・デバフの重要性に気付かせてくれたイカヅチ戦(イカヅチを味方陣地に侵入させずに倒すステージ)は何度もキレながらもクリアしたときの達成感はひとしおでしたね。ライコウ終戦ではシチーリアをZOCで食い止めつつライコウと引き離す戦法を用いましたが、ここでも初めてZOCの利用価値に気付かせてくれましたしね。いずれも一筋縄ではいかない攻略ステージは、クリア後に思い返してみると中々楽しかったように思います。

 

 しかしこれはクリアして初めて思った感想で、プレイ中のストレスは本当に酷かったです。普段こういうゲームをしない根っからのもエロゲ―マにSLGは耐性が無かった模様……。

 マロロやイカヅチなどは倒しても余裕の表情ですぐ逃げるためウザかったです。全ステージ攻略後の達成感はひとしおでしたが、各ステージクリア後の達成感が無いのは、ボスキャラを倒してもすぐ逃げてまた再戦……、の繰り返しだったからだと思いました。

 

キャラクター面

 本作ではクオン・ルルティエ・ノスリ・アトゥイの各生まれ故郷を巡り、各キャラクターの背景を掘り下げようとしていましたが正直弱かったですね。散りゆくほどのキャラクターへの愛着は沸かなかったです。改めて散りゆく序盤の展開って本当に面白かったなぁとか思ってしまいました。

 

 僕はハクへの恋心に気づいたクオンが萌え萌えだったので、皇としてアンジュと対面するシーンが一番好きです。皇としての威厳をその身に纏ったクオンが、オシュトルがハクだと気づき思わず素に戻りそうになるところが本当に、好き。

 あとは正式にオシュトルがハクだと知り、「二人きりのときはハクって呼んでいい?」ってな乙女なクオンも好きなのですが、その後のネコネとのシーンが好きです。姉妹愛がこの上なく美しかったです。もとはと言えばネコネが今回のハクがオシュトルとして生きてくことの原因を作ったわけですが、それでもここまでハクを兄様として一人で支え続け共に嘘を吐き続けた共犯者としては、よく頑張ったなぁと兄者目線になっていました。

 

シナリオ面

 シナリオは前述の通りあまり好きじゃないですねぇ。

 前半の帝都奪還は敵との戦闘、特にマロロ・ミカヅチとの戦闘が目玉だったように思いますが、勝っても勝っても逃げて再戦を繰り返させられるので飽きるんですよね。ワンパターンで面白みに欠けたように思いました。

 また、帝都に残って民を護ると豪語したミカヅチが、オシュトルと死闘を繰り広げたいとヴライのようなただの戦闘狂へと成り下がってしまったのも残念でした。もっと堅い信念を持っている漢だと思っていたのですが。

 

 後半は展開がはやく、ラスボスであるウォシスを描き切れていなかったため小物感が拭えなかったように思いました。それに加えてわらしべ3人衆が果てしなくウザいので、本当に微妙な出来でしたね。真人亜人旧世界等のシナリオへの絡め方が下手くそでした。

 

 何よりがっかりしたのはトゥスクルサイドのキャラクターの扱い方ですよね。ほとんどがサブキャラでしたし、ラストステージの雑な敵駒としての扱われ方には涙でした。トゥスクルがヤマトと対立したり共闘したり、圀と圀をかけた壮大なストーリーが描かれるとばかり思っていたので、匂わせるだけに終わったのは寂しかったですね。1でトゥスクル、2でヤマト、3でこれらを一つにまとめたうたわれるものが描かれるとばかり思っていたのは僕だけですか?ほんとただのエキシビションマッチみたくなったのは残念でなりません。

 

 ハクとクオンの恋模様もなんだか有耶無耶で締められたのは、キモオタとしては遺恨が残ります。1の散りゆくではそこまで言及されなかった恋愛模様が2では最後その片鱗を見せてくれたので期待していたのですが足りないですよね。個人的には結ばれてほしかった。クオンの好き好きオーラが本作では随所に散見されたのでね。残念。

 

 2の偽りの仮面では終盤の怒涛の神展開に心揺すぶられ目頭が熱くなりましたが、本作はそこまで心に迫るシーンは無かったです。終盤のハクが塩になるシーンがいわゆる泣き所なのでしょうが、合間合間にゲームパートの3Dキャラで演出が起こるのでイマイチ感動出来なかったんですよね。やはりここぞのシーンは1枚絵じゃないと。前作のオシュトルが逝くシーンは何度も見たくなりますし、クオンが自分の想いに気づくシーンも何度も見たくなります。1枚絵のほうが印象に残りますしね。

 

 ハクがオシュトルだと皆うすうす感づいている感じでしたが、ここは難しいところだと思いますが数人だけにしてハクが自ら打ち明けて欲しかったですし、劇的なイベントシーンで演出して欲しかったですね。ミニキャラ3Dで演出するのはあまりにも軽すぎます。

 なによりハクがオシュトルだと偽っているのが今回のメインの一つなわけですし、もう少し印象の強い演出・展開にしてほしかったです。

 

 ただまぁ、最後ハクオロさんのお面が外れてご尊顔が見れましたし、まぁ良いかぁ。