物足りなさを感じましたが、リカさんとベルチェが可愛かったので良かったです。
主人公はある日、自分が真祖の吸血鬼の血を引いており、また父親が最強最悪の吸血鬼であることが告げられ、今までとは異なる生活に巻き込まれていくといったのが本作の内容です。
僕が物足りないと感じた理由は主人公と物語の内容の2つあります。
僕は主人公が徐々に最強の吸血鬼として覚醒していく話かと思ってワクワクしながら進めていました。しかしそんなことはなく、主人公は様々な戦闘を泥臭い戦法で乗り越えていきます。それも吸血鬼の能力はあまり使いません。主人公の能力である裏返す能力を活かした戦いは無かったように思います。これは主人公のみに限った話ではなく、ほとんどのキャラクターが吸血鬼の能力を活かした戦いをしていませんでした。ゆえに戦闘シーンはどこか内容の厚みとして浅く感じました。能力自体はとても面白い内容ばかりだったゆえに、それを上手に活かしきれていなかったように思います。
内容自体も思ったよりあっさりしており最後まで盛り上がりに欠けていました。特に最終局面、主人公はラスボス相手に成す術なく敵同士の仲間割れでコトが片付いたのは残念でした。ここでも主人公らしくしておらず物足りなさを感じました。僕が見たかったのは、主人公が小さい頃にクラスメイトとの一方的な喧嘩で見せた冷徹な姿なので、終始飄々とした態度だったのが物足りなさの原因の一つなのかもしれないです。
本作の良かった点の一つにキャラクター同士の掛け合いがありますが、正直僕はこれもマンネリに感じました。日常シーンでも戦闘シーンでもギャグチックな会話が繰り広げられるので、だんだん飽きを感じました。ぶっちゃけメリハリが無い。
ただ戦闘シーンの演出とHシーンには力が入っていたように感じたので、その点は良かったと思います。
Hシーンではヒロインが地の文まで声を出して読んでくれるので、これはこれでエロイなと感じました。ただこの地の文まで読む演出、ヒロインの回想でも起こるのでそれは要らないなとは思いましたが。
戦闘シーンの演出もカットインが入ったり立ち絵が動いたり、イベントCGの拡大など戦闘中の実際の行動に合わせて動くので楽しかったです。特にリカさんの銃撃シーンは力が入っていたように思います。吸血鬼レーダのアニメーションは流石に笑っちゃいましたが。